風邪をひいて熱がある!お風呂には入ってもいい?
子供のころ、大人のひとに「風邪をひいて熱がある時は、お風呂に入っちゃダメ!」と言われたことはありませんか?実は、風邪の時でも、熱が低く、比較的体力がある場合は、お風呂に入っても大丈夫なのです。
昔は、風呂が屋外の離れにあったり銭湯に行ったりして、湯冷めしてしまい、風邪が悪化してしまったのです。現代でも「風邪の時、風呂に入ってはいけない」というのは、その名残なのですね。
しかし、風邪の時に入浴してはいけない場合もあります。
今回は、風邪の時にお風呂に入るメリットやお風呂に入らない方がよい場合、正しいお風呂の入り方についてご説明します。
風邪の時にお風呂に入るメリット
風邪の時に入浴するメリットは以下の通りです。
- 身体全体の血行が良くなる
- 筋肉の緊張を和らげて新陳代謝を良くする
- 湯気が鼻や喉の保湿し、鼻や喉の粘膜についたウイルスを抑制する
- 皮膚を清潔に保ち、スムーズに汗をかける
- ウイルスや細菌に対する抵抗力が高まる
- 入浴したことで体温が上がると、熱を逃がそうとする働きで、解熱剤よりゆるやかに熱が下がる
風邪の症状が軽い場合は、入浴した方が良いのですね。
風呂に入ってはダメな場合
風邪の時に風呂に入るメリットもありますが、入浴するのを控えた方がよい場合もあります。
- 38℃以上の熱がある場合
- ひどい悪寒や全身の倦怠感がある場合
- 嘔吐やひどい下痢の症状がある場合
- めまいやひどい頭痛の症状がある場合
このような時に入浴すると、風邪を悪化させてしまったり事故につながったりする恐れがあります。自分の体の状態を見極めて、辛い場合は無理せず安静にしていてください。
風邪の時の正しい風呂の入り方
風邪をひいた時の入浴ポイントは主に2つです。
- 身体を冷やさないこと
- 体力を消耗させないこと
この2つのポイントを押さえて風呂に入りましょう。
具体的には
- 汗をかきすぎない程度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かる
(熱いお湯だと体力が消耗されます) - 入浴前に浴室と脱衣所を温めておく
(とくに寒い季節は浴室の気温が低いため身体を冷やしやすいです) - 長湯は禁物
(体力を消耗し疲れてしまいます) - お風呂から上がったら、すぐに身体を拭き、早めに布団に入る
(湯冷めしないようにしてください) - 濡れた髪は完全に乾かす
お風呂上りは水分をしっかり摂る
風邪の時の入浴のまとめ
- 熱が38℃以下で比較的体力がある場合、風邪の時に風呂に入っても大丈夫
- 38℃以上の熱・悪寒・全身の倦怠感・嘔吐・下痢・めまい・頭痛の症状がある場合は、入浴を控える
- 入浴する際は、身体を冷やさないこと、体力を消耗させないことに気をつける
- 正しい入浴方法でつらい風邪を早く治しましょう!