アメリカでは全身麻酔で親知らずの抜歯手術をする人が多いそうです。全身麻酔での抜歯手術になると入院することになります。その際、入院費用はいくらくらいかかるのでしょうか?また手術時間はどれくらいなのでしょう?
そこで
- 親知らず抜歯手術の流れ
- 全身麻酔で親知らずを抜歯するメリット
- 全身麻酔で親知らずを抜歯するデメリット
- 親知らずの抜歯で入院した場合の費用
- 入院・手術にかかる時間
について説明します。
親知らず抜歯手術の流れ
①入院施設のある歯科医院・口腔外科を受診
問診を行い、レントゲンや検査を行います。
②検査結果の説明
検査の結果をふまえ、歯科医師から抜歯が必要かなどについての説明があります。手術時に入院が必要か、全身麻酔で行うのかなども話し合います。
③入院時手術時検査
入院や手術に必要な検査を行います。尿検査や血液検査、胸部レントゲン検査などです。
④麻酔科医の問診
入院したら麻酔科医の問診があります。その際、全身麻酔の注意事項などの説明があります。
⑤手術
一泊二日の入院の場合、入院当日に手術を行います。
⑥診察
手術翌日に抜歯した部位の診察を行います。
⑦退院
術後の経過が良ければ退院できます。
⑧抜糸
退院後は経過を観察しながら、一週間前後で傷口を縫合した糸を取ります。
全身麻酔で親知らずを抜歯するメリット
- 抜歯中の痛みを感じにくい
- 同時に数本の歯を抜歯できる
- 同時に抜歯以外の治療を受けることができる
全身麻酔で親知らずを抜歯するデメリット
- 全身麻酔時は自分で呼吸ができない
- 痛みはなくても身体に負担がかかっている
親知らずの抜歯で入院した場合の費用
親知らずの抜歯には保険が適用されます。その場合、治療費の3割が自己負担となります。親知らずの生え方によって手術の難易度が異なり、難易度が高いものほど金額が高くなります。
あくまでも目安ですが、入院・手術の費用(3割自己負担の場合)をご紹介します。
抜歯費用
- 真っすぐ生えている親知らず:1,000円前後
- 斜めに生えている親知らず:1,500円前後
- 横向きに埋没している親知らず:3,500円前後
全身麻酔:30,000円程度
歯科医師が手術時に全身麻酔が必要と判断した場合、全身麻酔の保険が適用されます。しかしそうでない場合は、すべて自費となります。
入院費用:一泊二日で20,000円程度
仮に親知らず4本を一泊二日の入院手術で抜歯する場合、トータルで70,000~100,000円くらいを見積もっておけばよいでしょう。
入院・手術にかかる時間
全身麻酔での親知らず抜歯の入院期間は一般的に「一泊二日」です。しかし難しい手術では一週間程度入院することもあります。術時間は、抜歯する本数や親知らずの生え方によりますが、だいたい30~60分程度です。
まとめ
- 全身麻酔での抜歯手術の費用は70,000~100,000円程度
- 入院期間は一泊二日
- 手術時間は30~60分
いかがでしたか?
全身麻酔での手術は身体に負担も大きく、かかる費用も安くはありません。入院や全身麻酔での手術が必要かどうかは歯科医師と相談して決めましょう。